今回見たアニメは、「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」。
本作は、原作者・鈴木央の描き下ろしネームをもとにした完全オリジナルストーリーでアニメ映画化した作品です。
アニメ「BLEACH」シリーズの阿部記之が総監督を務めています。
「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」あらすじ
リオネス王国の国王の誕生日を祝うため、幻の食材・天空魚を探しに辺境の地までやってきた<七つの大罪>。
団長のメリオダスと人語を話す豚のホークは、天空魚を求めるうちに、天翼人が住まう天空の世界“天空宮”へと足を踏み入れてしまいます。
メリオダスは掟を破った天翼人の少年と間違えられて牢屋へ入れられてしまい…。
「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」の感想
普通におもしろかったです。
「七つの大罪」のTVアニメシリーズでは、7人揃っていなかったり、仲間割れしたりと紆余曲折ありましたが、本作では始めから7人みんなでわちゃわちゃしていて、ファンとしては安心して見れました。やっぱり、7人+1匹(ホーク)が仲良くしている姿はいいですね!
戦闘シーンも、<七つの大罪>それぞれの活躍を存分に堪能できるし、大罪メンバー2人以上で織りなす「合技」もあって見ごたえあります。
そしてそして、本作ではホークちゃんの出番も多くてうれしい。残飯の食べっぷりも、こわくて泣いちゃうところも、トランスポーク(変身)して戦おうとする姿も、どれもキュートで最高でした。
ただ、作品全体の緊迫感はやや薄めだし、ストーリーも単純明快。
掟に縛られる頑固な天翼人のせいで、一時メリオダスはピンチになるものの、TVアニメシリーズの、はらはらと息を呑むような展開はありませんでした。
わたしのように、<七つの大罪>が仲良くしてたり、活躍している姿を見られて満足できるればいいのですが、映画としてのメッセージ性や感動、緊迫感といったものを求める人には物足りないかもしれません。
敵キャラがやや残念
本作で<七つの大罪>と激突するのが、魔獣復活を目論む魔人族の集団<黒の六騎士>です。彼らは、<十戒>に次ぐ実力を持つと言われながら、勝手が過ぎて魔人王にも見放されたという、魔人族の中でも厄介者のよう。
「七つの大罪」は魅力的な敵キャラが多かったのですが、<黒の六騎士>についてはそのチープさが目立ちました。
尺の関係でしょうが、彼らのバックグラウンドはほぼ描かれず、キャラクターデザインもイマイチ。そして、びっくりするほど弱い!
<十戒>に次ぐ実力という設定はどこへ?と思わずにはいられません。
映画の尺では魅力的な敵キャラを作り出すのは難しかったのか、あるいは、お子様にもわかりやすいように、勧善懲悪に倒したのか。
勧善懲悪のわかりやすい悪として描くにしても、もう少し魅力ある設定にできなかったのかな、と少し残念に思えました。
あと、悪役で自分を「俺様」と様付けで呼ぶのは、小物感が出てしまうのでやめてほしかったです…。
総評:<七つの大罪>の活躍を拝もう
めちゃくちゃ面白い!というわけではありませんが、普通に面白かったです。
ハラハラドキドキする展開は少ないものの、<七つの大罪>の活躍っぷりや、ホークちゃんの言動など、ファンには楽しめる部分が多かったと思います。
ただ、ストーリーに深みはあまりないので、繰り返しになりますが、映画ならではの緊迫感や感動を求める人には物足りない部分もあるかもしれません。
作品名 | 劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人 |
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原作/原案 | 原作:鈴木 央(講談社「週刊少年マガジン」連載) |
製作年 | 2018年 |
おもなキャスト | メリオダス:梶 裕貴 エリザベス:雨宮 天 ホーク:久野美咲 ディアンヌ:悠木 碧 バン:鈴木達央 キング:福山 潤 ゴウセル:髙木裕平 マーリン:坂本真綾 エスカノール:杉田智和 |
評価 | [評価] |
「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」の視聴方法
「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」は、2021年7月25日時点では、見放題のVODにはないようです。わたしはdアニメストアのレンタルで視聴しました。(レンタル料金のほかに、別途基本料金が必要です。)
配信ストア | レンタル料金(税込) |
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dアニメストア | 770円 |
アマゾンプライム | 770円 |
U-Next | 495円 |