「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH(以下スタマイ)」は、同名の女性向けソーシャルゲームが原作のアニメ。
こんな方におススメ
おススメ度:★★★☆☆
麻薬取締官に興味のある方、マトリや警官、会社役員など職業イケメンとお仕事してみたい方。
「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」あらすじ
新人の麻薬取締官(マトリ)の泉玲は、スタンド候補者のスカウト役に任命される。
スタンドは薬物がらみの未解決事件を取り扱う独立捜査機関で、麻薬取締官、刑事、情報屋、著名人、名家の人間といった官民に関係なく適正のある者で構成された組織だ。
一筋縄ではいかないスカウト業に奔走する中、謎のドラッグと15年前の未解決事件とのつながりが明るみになっていく。
主人公は麻薬取締官
主人公がマトリで、ドラッグがらみの事件をテーマにしたアニメは珍しく、新鮮だった。
前半はやや冗長であるものの、スタンド設立の謎、得体のしれないドラッグ、それらが15年前の未解決事件がつながっていくところはミステリ要素もあってたのしめる。
12話では無理がある?もったいなかった点
ただ、いろいろとモッタイナイ部分もあった。
まず、女性向けのソーシャルゲームが原作なのに甘さがほとんどない。
ある人物はデートに誘ってくれますがその程度。甘さどころか、むしろ、みんな冷酷。(身内のマトリは別として)
後から知ったのだが、原作のメインシナリオ第一シーズン(かなり序盤)がベースなので仕方ないかもしれない。それでも、主人公以外の登場人物は全員独身(彼女ナシ)のイケメンなのにモッタイなかった。
アニメ序盤はそんな彼らをスカウトするためお近づきになろうと必死の主人公。
冷たくあしらわれても、まっすぐにイケメンたちと向き合い、距離を詰めていく(好感度を上げていく)ところは女性向けシナリオならでは。
・・・が、主人公の魅力がイマイチ伝わってこない。
泉玲にはくすりが効かない薬効体質があるものの、物語上、それが活かされるシーンはほとんどなかった。
そして、主人公が無駄に健気にがんばる姿がなんとも痛々しい。やる気の空回りとでもいおうか。何もできないのに犯人をひとりで追っちゃうとか、後先を考えないところが何とも痛かった。
全12話では収拾つかない登場数か
そして、登場するイケメンたちにも問題が。
せっかくの職業イケメンなのに、イケメンが多すぎて見分けがつかない事態に!!
おかげで、3回も観てしまった(笑)
ちなみにソーシャルゲームの「スタンドマイヒーローズ」にはキャラ別ルートもあり、ひとりひとりにアプローチしていくので人数の多さは気にならない。
だが、全12話のアニメではゴチャゴチャした感が否めないというのが正直なところだ。
ソーシャルゲームへの入口として
もともとゲームをプレイしていた人には待望のアニメ化だったと思うが、私は逆で、アニメから入ってゲームに手を出したクチだ。
初対面の女性マトリに「俺の部屋に泊まってくか」と無邪気に聞いてしまう桐島宏弥くんと、やたら紳士的な今大路峻さんが気になって仕方がなかった・・・・・・。
もしかすると、ソーシャルゲームへの誘導にまんまとハマったのかもしれない。
ちなみに本記事を書くのにもう一度アニメを観たのだが、大好きな彼らの声を「フルボイス」で聴けるだけでも、アニメ化してくれてよかったと思う。
結論:スタマイはアニメ&ソーシャルゲームをセットでたのしむのがヨシ
作品自体はよかったのだが、主人公の描き方とか登場人物が多すぎるとかもったいない点もあった。
アニメ視聴後、原作となった「スタンドマイヒーローズ」をプレイしてみて思ったのは、ゲームの良さを活かしきれていないのかなということ。
なので、アニメ「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」を観て、たのしめた人もそうでない人も、一度ゲームのほうをプレイしてみることをおススメしたい。
セットでたのしむことで、また別の一面が見えてくるかもしれない。