「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH(以下スタマイ)」は、同名の女性向けソーシャルゲームが原作のアニメです。
あらすじと作品の魅力
薬物がらみの未解決事件を取り扱う独立捜査機関、通称「スタンド」。
主人公である新人の麻薬取締官(マトリ)である泉玲は、スタンド候補者のスカウト役に任命されます。
一筋縄ではいかないスカウト業に奔走する中、謎のドラッグと15年前の未解決事件とのつながりが明るみになっていくというストーリー。
主人公がマトリで、ドラッグがらみの事件をテーマにしたアニメは珍しく、新鮮味という点では成功でした。
前半はやや冗長な部分もありますが、スタンド設立の謎、得体のしれないドラッグ、それらが15年前の未解決事件がつながっていくところはミステリ要素もあってたのしめます。
スタマイは主人公以外は全員男性なのですが、作画もおおよそキレイで、彼らのイケメンっぷりも引き立っていました。
12話では無理がある?もったいなかった点
ただ、いろいろとモッタイナイ部分のあるアニメでもありました。
まず、女性向けのソーシャルゲームが原作なのに甘さがほとんどない。
ある人物はデートに誘ってくれますがその程度です。甘さどころか、むしろ、みんな冷酷。(身内のマトリは別として)
後から知ったのですが、原作のメインシナリオ第一シーズンがベースなので仕方ない部分はあります。それでも、主人公以外の登場人物は全員独身(彼女ナシ)のイケメンなのにモッタイナイなあと。
序盤はそんな彼らをスカウトするためお近づきになろうと必死の主人公。
冷たくあしらわれても、まっすぐにイケメンたちと向き合い、距離を詰めていく(好感度を上げていく)ところは女性向けシナリオならでは。
・・・が、主人公の魅力がイマイチ伝わってきません。
彼女にはくすりが効かない薬効体質とかもあるのですが、物語上、それが活かされるシーンはほとんどありませんでした。
そして、主人公が無駄に健気にがんばる姿がなんとも痛々しい。
なんというか、空回り感ですかね。何もできないのに犯人をひとりで追っちゃうとか。
そして、登場するイケメンたちにも問題が。
せっかくの職業イケメンなのに、イケメンが多すぎて見分けがつかない事態に!!
おかげで、3回も観ちゃいました(笑)
ちなみにソーシャルゲームの「スタンドマイヒーローズ」にはキャラ別ルートもあって、ひとりひとりにアプローチしているので人数の多さは気になりません。
ですが、全12話のアニメではゴチャゴチャした感が否めないというのが正直な感想です。
ソーシャルゲームへの入口
もともとゲームをプレイしていた人には待望のアニメ化だったと思いますが、わたしは逆で、アニメから入ってゲームに手をだしました。
初対面の女性マトリに「俺の部屋に泊まってくか」と無邪気に聞いてしまう桐島宏弥くんと、やたら紳士的な今大路峻さんが気になって仕方がなかったのです・・・・・・。
ゲームを始めてすっかりはまったクチなので、ソーシャルゲームへの誘導にまんまとハマったのかなと。
それにしても、本記事を書くのにもう一度アニメを観たのですが、大好きな彼らの声を「フルボイス」で聴けるというのはいいものですね!
ゲームはフルボイスではないので、ファンにとっては声だけでもたのしめるのではないでしょうか。
結論:スタマイはアニメ&ソーシャルゲームをセットでたのしむのがヨシ
作品自体はよかったのですが、主人公の描き方とか登場人物が多すぎるとかもったいない点もありました。
アニメ視聴後、原作となった「スタンドマイヒーローズ」をプレイしてみて思ったのは、ゲームの良さを活かしきれていないのかなということ。
なので、アニメ「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」を観て、たのしめた人もそうでない人も、一度ゲームのほうをプレイしてみることをおススメしたいです。
セットでたのしむことで、また別の一面が見えてくるかもしれません。

作品概要
作品名 | スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH(全12話) |
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原作/原案 | coly |
製作年 | 2019年 |
おもなキャスト | 青山樹:杉田智和 今大路峻:浪川大輔 夏目春:梶裕貴 関大輔:前野智昭 渡部悟:鳥海浩輔 由井孝太郎:花江夏樹 泉玲:村井美里 |
評価 | [評価] |
公式サイトはこちら
>>TVアニメ『スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH』公式サイト