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アニメ「黒執事Ⅱ」全話感想|華麗なる戦いとエロスの世界

黒執事Ⅱ

「黒執事Ⅱ」のレビューです。

ラストのネタバレは控えていますが、ネタバレも含まれているのでご注意ください。

なお、ラストのネタバレありの考察についてはこちらをどうぞ。
>>黒執事II 最終回ネタバレ感想&解釈

「黒執事Ⅱ」は「黒執事」の続編なのか

はじめに「黒執事」のおさらいです。

19世紀イギリス。弱冠12歳のシエル・ファントムハイヴ伯爵には完ぺきな執事がいました。
執事の名は、セバスチャン・ミカエリス。その正体は悪魔。

シエルは両親を殺され、自身も誘拐され尊厳を踏みにじられます。
その犯人を見つけ復讐をとげるため、自らの魂と引き換えにセバスチャンと契約を交わしたのです。

復讐は成し遂げられ、シエルがセバスチャンに魂を差し出して・・・と、ここまでが「黒執事(第一期)」の内容となります。

「黒執事Ⅱ」では、てっきり死んだと思われたシエルが登場したことから第一期とは無縁かと思いきや、しっかりつながっていました。
第一期のラストで何があったのかも作中で明かされます。

ただ、黒執事Ⅱのラストについては納得できない部分も多く、なかなか受け入れがたいところがあるのは否めません。

なので、黒執事の続編ではありますが、一種のパラレルとして捉えておくのもいいかと思います。

「黒執事Ⅱ」のみどころ

黒執事Ⅱでは、シエル&セバスチャンの敵として、アロイス・トランシー&クロード・フォースタスが登場します。

アロイスは伯爵、クロードはアロイスの執事であり、アロイスと契約した悪魔。
つまり、シエル&セバスチャンと同じ関係性をもつふたりです。

策略によりシエルとアロイスは互いを憎み合い、それぞれの執事も対立し、戦います。
まさに黒執事 VS 黒執事。

この対決、優雅に舞うようなアクションがあるかと思えば、おやつ対決もあったりと、なかなか見ごたえがあります。

また、適度にユーモアがあるのも本作のいいところ。

黒執事Ⅱは決して明るい話ではないのですが、死神グレル・サトクリフやドルイット伯爵が笑いをもたらしてくれました。

エロスな雰囲気をまとう世界観

「黒執事Ⅱ」の魅力はずばりエロスではないかと思ってしまうくらい、全体をとおしてエロスな雰囲気が付きまとっていました。(注:エロではありません。)

まずは、アロイスの使用人・ハンナ。
彼女の体は剣をおさめる鞘となっていて、クロードが彼女の口に手をつっこんで取り出すのですが、これがまあ色っぽい。
苦しそうに涙ぐむハンナに対し、クロードが無表情なところもいいです。

そして、セバスチャンとクロード。

ふたりの絡みのシーンもだけど、何より13歳の少年シエルをめぐって大のおとな(悪魔)が争うっていうのがなんとも。

セバスチャンは「『私の』坊ちゃん」をめちゃくちゃアピールしてるし、クロードはセシルの足に口づけて蹴られてるし(しかもうれしそう)。

これは腐女子向けのサービスですか!?と思わずにはいられませんでした(汗)。

アロイス・トランシーの悲哀

アロイスはしょっぱなから使用人ハンナの目をつぶし、他人を蔑み踏みつける残酷でワガママな少年です。

第一話から嫌なヤツ全開で、人間からはとうてい相手にされないタイプだと思いました。

けれど、彼の過去が明かされ、彼をそんなふうにしてしまったのも人間であったことがわかります。

この世を憎み復讐にとらわれるアロイスなのに、誰よりも寂しく孤独で愛を求めているのもアロイスで、その狭間で苦しんでいたのだと思うと切ないです。

アロイスは伯爵となり、悪魔であるクロードと契約を交わし、強者になったつもりでいたのかもしれません。
だけど、それは間違いで、彼は弱いままでした。

だからこそ彼は、執事であるクロードに痛々しいまでの愛を求めたのです。
悪魔に愛を求めることの不毛さにも気づかずに。

一方、なによりも己の誇りを重んじるシエルはと言えば、セバスチャンは所詮悪魔だと割り切って利用しているし、信用もしていません。
愛を乞わなくても、自らの足で立ち続ける強さをもっています。

シエルとアロイス。
ふたりが対決する形となった本作で浮き彫りになったのはアロイスの弱さでしたが、決して彼が特別弱いわけでなく、より人間らしかっただけだと思うのです。

アロイスにも温かな愛情や食事がありさえすれば、悪魔にいいように扱われることもなかったことでしょう。

シエルとアロイスの対比はOPにも

黒執事Ⅱのオープニング(OP)がかっこよくて気に入ってます。
ふだん、アニメのOPは早送りしちゃうのですが、毎回見てしまいました。

後で気づいたのですが、シエルとアロイスの対比については、じつはこのOPに如実に表現されていました。

アロイスはクロードの手に捕らわれ、その身をゆだねます。
シエルはセバスチャンの手を払いのけ、顎で「ついてこい」と命じてるんですね。(そしてセバスチャンは苦笑を浮かべる。)

ふたりとも自らの魂と引き換えに悪魔と契約を交わし、その悪魔を執事としてそばにおいているわけですが、その関係性についてはまったく違うものであるということが見てとれるのです。

「黒執事Ⅱ」について

おすすめ視聴方法

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作品概要

作品名黒執事II(全12話)
原作/原案枢 やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
製作年2010年7月
おもなキャストシエル・ファントムハイヴ:坂本真綾
セバスチャン・ミカエリス:小野大輔
評価★★★☆☆

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